内定から入職までにやること|介護・福祉の採用でギャップを小さくする方法

法人の採用ノウハウ

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結論:内定から入職までの期間に「企業理解」を深めてもらうことで、入職後のギャップは小さくできます。ギャップをゼロにはできませんが、小さくすることはできます。

介護・福祉の採用では、内定を出して終わりではなく、入職までの期間の関わり方が、定着に影響します。この記事では、社会福祉法人の人事責任者としての考え方をもとに、内定から入職までに法人側ができることを整理します。

この記事を書いた人

社会福祉法人の人事責任者として、約700名規模の法人で採用・労務・組織開発・業務効率化を担当しています。これまで数多くの面接を担当してきました。

内定から入職までの期間が大切な理由

内定が出てから入職するまでの間、内定者は「本当にこの法人でよいのか」「入職後にうまくやれるのか」という不安を抱えています。この期間に、法人側がどう関わるかで、入職への気持ちや、入職後の定着に違いが出ます。

一方で、入職前に伝えられる情報には限りがあり、実際に働いてみて初めて分かることもたくさんあります。そのため、ギャップをゼロにするのは難しいというのが、筆者の実感です。

採用担当者の現場から(筆者の実体験)

採用が決まった後、入職までにやっておくとよいのは、企業理解を深めてもらうことだと考えています。ギャップをゼロにすることはできませんが、小さくすることはできます。

入職前にできる「企業理解」の深め方

取り組み 期待できること
職場見学・職場体験 実際の雰囲気、利用者さんとの関わり、一日の流れを知る
配属予定先の職員との面談 現場の本音や、働き方のイメージを知る
法人の理念・事業の説明 大切にしている考え方や、事業全体の中での役割を知る
労働条件の書面での確認 給与、勤務時間、休日、手当の認識を合わせる
入職後の研修・育成の説明 最初の数か月の流れを知り、不安を減らす
定期的な連絡(内定者フォロー) 疑問をその都度解消し、入職への気持ちを保つ

ギャップを小さくする5つの実務

  1. 良い面だけでなく、大変な面も伝える:夜勤やシフト、体力面の負担、人間関係の難しさなど、正直に伝えておくほうが、入職後の落差が小さくなります。
  2. 求人票・面接で伝えた内容と、実際の条件を合わせる:金額や働き方の説明にズレがないか、内定前に確認します。求人票の金額のギャップについては、求人票の月給例は盛らないで詳しく書いています。
  3. 職場見学の機会をつくる:内定後でも、配属先を見る機会を設けると、イメージのズレに早く気づけます。
  4. 入職初日からの流れを共有する:初日の持ち物、集合場所、最初の1週間の予定を伝えます。
  5. 連絡窓口を決める:内定者が気軽に質問できる担当者を決めておきます。

内定者から見たとき|確認しておきたいこと

内定者の側では、労働条件や入職後の流れを、入職前に確認しておくことが大切です。確認のポイントは、内定後に必ず確認すべき労働条件にまとめています。未経験で入職する場合の心構えは、未経験から介護職に転職する方法が参考になります。

面接の段階から、入職後を見据える

入職後のミスマッチは、内定後の対応だけでなく、面接の段階から防ぐことができます。志望の理由や、転職先に求めることを確認し、自法人で実現できるかをすり合わせる方法は、早期離職を防ぐ面接で解説しています。応募から返信までのスピードも、入職への意欲に影響します(応募から面接までのリードタイム)。

入職後のギャップを小さくするには、募集の段階から職場の実態が伝わる求人を出すことも大切です。

求人の掲載先を比較するときの選択肢の一つとして、求人広告サービスの情報を紹介します。掲載料金や条件は変わるため、必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

資料・機能を確認する(求人広告ドットコム)

よくある質問

Q1. 内定後に職場見学を設けると、辞退されませんか?

辞退の可能性はゼロではありませんが、入職後に「想像と違った」と辞めてしまうより、早い段階でミスマッチに気づけるほうが、お互いにとって望ましいと考えます。

Q2. 内定から入職までの期間が短い場合は?

期間が短くても、労働条件の書面での確認、初日の流れの共有、連絡窓口の設定は行えます。できる範囲から始めましょう。

Q3. どこまで正直に伝えるべきですか?

法人として改善中の課題も含め、入職後に本人が直面することは、事前に伝えておくことをおすすめします。伝え方を工夫し、改善の取り組みも合わせて説明すると、信頼につながります。

採用担当者の現場から(筆者の実体験)

採用の現場で「やってよかった」と思う工夫は、座談会と、お仕事体験会です。新卒採用・キャリア採用を問わず、実際に働くイメージが持てるイベントをつくることで、入職前後のギャップを小さくできると考えています。

まとめ

  • 内定から入職までの期間は、定着を左右する大切な期間
  • ギャップはゼロにできないが、企業理解を深めてもらうことで小さくできる
  • 職場見学、現場職員との面談、書面での条件確認、研修の説明、定期的な連絡が有効
  • 良い面だけでなく、大変な面も正直に伝える

入職してからの定着は、入職前の関わりから始まっています。まずは、内定者への連絡の流れを見直してみてください。

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