未経験から介護職に転職する方法|採用側が見るポイントと5つの手順

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結論:未経験・無資格でも、介護職への転職は十分に目指せます。大切なのは「資格の有無」より、「なぜ介護なのか」を自分の言葉で話せることと、教育体制が整った職場を選ぶことです。

多くの法人は、未経験の方を前提に研修や先輩のフォロー体制を用意しています。一方で、「未経験歓迎」と書かれていても、中身は職場によってかなり違います。

この記事では、採用する側として数多くの面接を担当してきた立場から、未経験から介護職に転職するときの手順と、面接官が実際に見ているポイントを解説します。

この記事を書いた人

社会福祉法人の人事責任者として、約700名規模の法人で採用・労務・組織開発・業務効率化を担当しています。これまで数多くの面接を担当してきました。

未経験・無資格でも介護職として働ける?

結論から言うと、働けます。介護の仕事には、介護福祉士のように資格がなければ名乗れない国家資格もありますが、特別養護老人ホームやデイサービス、グループホームなどの施設系サービスでは、無資格・未経験からスタートできる求人が数多くあります。

ただし、知っておきたい制度上のポイントが2つあります。

  • 訪問介護で身体介護を行うには、初任者研修以上の資格が必要です。入浴・排せつ・食事などの身体介護を訪問先で行うには資格が求められるため、無資格で最初に選ぶなら、施設系のサービスが現実的です。
  • 無資格で介護に直接携わる職員は、入職後1年以内に「認知症介護基礎研修」を受講することが求められます。2024年4月から本格的に義務化されました。初任者研修・実務者研修・介護福祉士などの資格を持つ人は対象外です。受講は法人が手配・費用負担してくれることが多いため、入職時に確認しておくと安心です。

制度の詳細や最新の取り扱いは、厚生労働省や自治体、各事業所の説明で確認してください。

未経験から介護職に転職する5つのステップ

ステップ1:介護の仕事の種類を知る

一口に介護職といっても、働く場所によって仕事の内容も働き方も異なります。

  • 特別養護老人ホーム・介護老人保健施設など(入所施設):夜勤を含むシフト勤務が中心。身体介護の経験を積みやすい。
  • デイサービス(通所介護):日中が中心で夜勤がないことが多く、未経験者が始めやすい。
  • グループホーム:少人数の利用者と家庭的な雰囲気で関わる。認知症ケアを深く学べる。
  • 訪問介護:利用者の自宅を訪問する。身体介護には資格が必要。

「夜勤はできるか」「人と話すのが好きか、黙々と作業する方が得意か」など、自分の生活や性格に合う形を考えておくと、求人選びで迷いにくくなります。

ステップ2:「なぜ介護なのか」を言葉にする

未経験の場合、面接で最も重視されるのが志望動機です。立派な理由である必要はありません。むしろ、背伸びした表現より、あなた自身の経験に根ざした言葉の方が伝わります。

たとえば、祖父母の介護や身近な人との関わり、前職で感じた「人と直接関わる仕事がしたい」という気持ちなど、きっかけは何でも構いません。志望動機の作り方は、志望動機で差がつくポイント|介護・福祉業界編でも詳しく解説しています。

ステップ3:資格を取るかどうかを決める

資格がなくても応募できますが、「介護職員初任者研修」を先に取っておくと、訪問介護にも応募でき、仕事の幅が広がります。また、採用側から見ても「介護を仕事にする意思が具体的だ」と受け止めやすくなります。

一方で、働きながら資格取得を支援してくれる法人も多く、受講費用の補助や勤務調整などの制度を設けている職場もあります。先に取るか、働きながら取るかは、時間や費用の状況に合わせて選んで大丈夫です。違いは初任者研修と実務者研修の違いと選び方で、将来の介護福祉士へのルートは介護福祉士の資格取得ルートを解説で整理しています。

ステップ4:求人を探して比較する

求人を探すときは、1つのサイトだけで決めず、複数の情報源を見比べることをおすすめします。求人サイトには、掲載されている求人や強みに違いがあるためです。

介護・福祉に特化した求人サイトであれば、無資格・未経験歓迎の求人を絞り込みやすく、研修制度や資格取得支援の有無も条件として確認しやすくなります。

無資格・未経験からのキャリアアップなら⇒⇒介護専門求人サイトかいご畑

ステップ5:応募書類と面接の準備をする

応募書類では、未経験でも「これまでの仕事で身につけたこと」を具体的に書くことが大切です。接客・販売、事務、営業など、介護とは違う仕事でも、コミュニケーション力や責任感、丁寧さは十分にアピールになります。書き方は介護職の履歴書・職務経歴書の書き方を参考にしてください。

面接官は未経験者のここを見ている

採用する側として、未経験の方の面接で意識して見ているのは、次のような点です。

  • 人と関わることへの姿勢:利用者さんやご家族、職員に対して、丁寧に向き合えそうか。
  • 学ぶ意欲:分からないことを質問し、教わったことを素直に取り入れられるか。
  • 続けられそうか:夜勤やシフト勤務など、働き方の現実を理解したうえで応募しているか。
  • 報告・連絡・相談ができるか:介護の現場ではチームでの情報共有が欠かせません。

経験の有無より、上記の姿勢の方が結果を左右することが多いと感じています。面接全体の見られ方は、面接官が「一緒に働きたい」と思う瞬間で具体的に紹介しています。

未経験者が転職先を選ぶときのチェックポイント

入職後のギャップを減らすために、応募前や面接の場で次の点を確認しておくと安心です。

  • 入職後の研修内容と期間(OJTだけでなく、座学や先輩の同行があるか)
  • 未経験で入職した職員の人数や、その後の定着状況
  • 資格取得支援制度(費用補助、勤務時間の配慮、研修の受講機会)
  • 夜勤の回数や、慣れるまでの配慮の有無
  • 相談できる先輩や担当者がいるか

確認の仕方については、内定後に必ず確認すべき労働条件とブラック施設の見分け方も参考になります。

未経験からの転職で注意したいこと

良い面だけでなく、注意しておきたい点もお伝えします。

  • 体力面・精神面の負担はあります。介護は身体を使う仕事で、人の生活や命に関わる責任もあります。「やさしさだけ」では続かない場面もあるため、無理のない働き方を選ぶことが大切です。
  • 「未経験歓迎」の言葉だけで決めない。人員が足りずに即戦力を求めているケースもあります。研修の中身を具体的に確認してください。
  • 給与は職場や地域、資格の有無で差があります。求人票の基本給・手当の内訳(夜勤手当や処遇改善に関する手当など)をよく見て、実際の月収をイメージしましょう。

年齢やブランクに不安がある場合は、40代・50代、未経験・ブランクありからの介護職転職も参考にしてください。

採用担当者の現場から(筆者の実体験)

未経験で、とくに介護を選ぶ軸がない場合は、壁にぶつかったときに早い段階で辞めてしまう傾向があると感じています。面接では、「なぜ介護なのか」という軸と、大変なことがあったときにどう向き合うかを、自分の言葉で話せるようにしておくと安心です。

また、面接では資格の有無で見るポイントが変わります。資格がない方については、これからの意欲を見ています。資格がないことを不安に思いすぎなくて大丈夫です。「なぜこの仕事に就きたいのか」と「これから学んでいきたいこと」を伝えられるようにしておくと、前向きな姿勢が伝わります。

まとめ

未経験・無資格でも、介護職への転職は十分に目指せます。ポイントを振り返ります。

  • 最初は施設系のサービスが始めやすい(訪問介護の身体介護には資格が必要)
  • 無資格の場合、入職後に認知症介護基礎研修の受講が求められる
  • 面接では経験より、人と関わる姿勢と学ぶ意欲が見られている
  • 求人は複数の情報源を見比べ、研修・資格取得支援の中身を確認する

気になる求人が見つかったら、まずは情報収集から始めてみてください。複数のサービスに登録して比較すると、自分に合う職場が見えてきます。

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