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結論から言うと、ChatGPTは「求人票のたたき台」を数分で作るのに向いていますが、法令に関わる表現(労働条件明示・差別的表現の排除)は必ず人事担当者が最終チェックする必要があります。
本記事では、実際の採用現場で使えるプロンプトを10種類、コピペしてすぐ使える形で紹介します。
この記事を書いた人
社会福祉法人の人事責任者として、約700名規模の法人で採用・労務・組織開発・業務効率化を担当しています。2023年からAIツールを実務に取り入れてきました。
ChatGPTで求人票を作るメリット
- 白紙の状態から書き始めるより圧倒的に早い。骨子を数分で用意できる
- 「魅力の言語化」が苦手な担当者でも、職種の特徴を整理した文章に落とし込みやすい
- 複数媒体(Indeed、ハローワーク、自社サイトなど)向けに文字数や書式を変えたバリエーションを短時間で作れる
- ターゲット(新卒・中途・パート・介護職などの専門職)ごとに訴求ポイントを変えた原稿を試しやすい
デメリット・限界(客観的に知っておくべきこと)
- ChatGPTは自社の実態(現場の雰囲気、実際の待遇、具体的なエピソード)を知らないため、出力される文章は一般的・抽象的になりがちで、そのまま使うと他社と似た求人票になりやすい
- 労働条件(賃金、労働時間、契約期間、就業場所など)の明示は職業安定法で義務付けられており、虚偽表示や実態と異なる好条件の記載は法令違反になる。AIが生成した文章に事実と異なる数字や条件が紛れ込んでいないか、必ず自社の求人票原本と照合する
- 年齢・性別・国籍などを理由とした差別的表現は禁止されているが、ChatGPTが生成した表現がグレーゾーンに触れることもあるため、最終チェックは人が行う
- 個人情報(応募者の氏名や過去の応募データなど)をプロンプトに入力しない。求人票作成の場面では通常不要だが、社内の他の応募者情報と混ぜて入力しないよう注意する
実際の人事業務でどう使うか
求人票作成の流れは、次の3ステップで考えると効率的です。
- 骨子作成: 職種・雇用形態・業務内容・応募条件など、決まっている事実情報をまず箇条書きでChatGPTに渡す
- 文章化: 下記のプロンプトを使って、見出しコピー・本文・箇条書きの魅力ポイントなどをパーツごとに生成する
- 事実確認と法令チェック: 出力された文章を、実際の労働条件・就業規則と突き合わせて修正する。ここは必ず人が行う
ChatGPTで求人票を作るプロンプト10選
1. 骨子から求人票のたたき台を作る
「以下の情報をもとに、求人票の本文を作成してください。職種:[職種名]、雇用形態:[正社員/パート等]、業務内容:[具体的な業務]、応募条件:[必須条件]、勤務地:[勤務地]、給与:[給与レンジ]。誇張した表現は使わず、事実に基づいて簡潔にまとめてください。」
2. 見出しコピーを複数案出す
「上記の求人内容をもとに、求職者の目に留まる見出しコピーを10案出してください。誇大表現は避け、職種の特徴が具体的に伝わるものにしてください。」
3. 業務内容を求職者目線でわかりやすく説明する
「次の業務内容を、未経験者にもイメージしやすいように、専門用語をかみ砕いて説明し直してください。[業務内容の箇条書きを貼り付け]」
4. 職場の魅力ポイントを整理する
「以下の職場の特徴(制度・環境・雰囲気など事実のみ)を箇条書きで渡すので、求職者にとっての魅力として3〜5個に整理してください。事実にない内容は追加しないでください。[箇条書きを貼り付け]」
5. 応募条件を明確・簡潔に書き直す
「次の応募条件を、求職者が誤解しないよう明確で簡潔な文章に書き直してください。年齢・性別・国籍等を理由にした表現が含まれていないか確認し、含まれていれば指摘してください。[応募条件を貼り付け]」
6. 複数媒体向けに文字数を調整する
「以下の求人本文を、Indeed用(400字程度)、ハローワーク求人票用(200字程度)、自社採用サイト用(800字程度)の3パターンに調整してください。事実関係は変えないでください。[求人本文を貼り付け]」
7. よくある応募者の疑問をFAQ形式にする
「この職種に応募を検討している人がよく気にする点を5つ想定し、Q&A形式の原稿を作ってください。給与や休日など事実確認が必要な項目は、具体的な数字を入れず『詳細は面接時にご説明します』としてください。」
8. 未経験者向け・経験者向けの2パターンを作る
「同じ職種の求人票を、未経験者向け(研修体制やフォロー体制を強調)と経験者向け(専門性やキャリアアップを強調)の2パターンで作成してください。[求人内容を貼り付け]」
9. SNS(採用広報)用の短文に要約する
「以下の求人票を、X(旧Twitter)投稿用に140字以内、Instagram投稿の説明文用に300字程度の2パターンに要約してください。ハッシュタグは含めないでください。[求人票を貼り付け]」
10. 完成原稿の法令・表現チェックリストを作る
「以下の求人票の文章を確認し、(1)実態と異なる可能性がある誇張表現、(2)年齢・性別・国籍等を理由にした差別的表現、(3)労働条件(賃金・労働時間・契約期間等)の記載が曖昧な箇所、をそれぞれ指摘してください。最終判断は行わず、チェックすべき箇所のリストアップだけをしてください。[完成原稿を貼り付け]」
おすすめする人
- 求人票の文章作成に時間がかかっている採用担当者
- 複数の求人媒体に同じ内容を少しずつ書式を変えて出している法人
- 職種の魅力を言語化するのが苦手な担当者
おすすめしない人
- 求人票の文章をAI任せにして、労働条件の事実確認を省略したい人(法令違反のリスクがあるため不可)
- 自社の魅力を深く言語化した独自性の高い求人票を、AIの下書きなしで一から作りたい人
個人情報・法令に関する注意点
求人票の作成・掲載には職業安定法上のルールがあります。実際の労働条件と異なる好条件を表示すること(虚偽求人)は禁止されており、賃金・労働時間・契約期間・就業場所などの労働条件は正確に明示する必要があります。ChatGPTが生成した文章をそのまま使うのではなく、必ず自社の労働条件通知書や就業規則と照合したうえで掲載してください。また、プロンプトに応募者個人の氏名や連絡先などの個人情報を入力しないよう注意してください。
よくある質問
Q. ChatGPTの無料版でも使えますか?
A. 上記のプロンプトは無料版でも基本的に利用できます。ただし出力の一貫性や長文対応は有料プランの方が安定する傾向があります。最新の機能・料金体系は公式サイトでご確認ください。
Q. 求人票以外にも応用できますか?
A. 同じ考え方は、社内向けの募集告知や、転職エージェントへの依頼文の作成にも応用できます。ChatGPTを使った他の人事業務の効率化については、ChatGPTで面接質問を作る10のプロンプトもあわせてご覧ください。
Q. 生成した求人票をそのまま公開してもいいですか?
A. おすすめしません。特に給与・労働時間・契約期間などの労働条件は、必ず自社の正式な労働条件通知書と照合し、事実と異なる記載がないか確認してから公開してください。
まとめ
ChatGPTは求人票の「たたき台作り」を大幅に効率化できますが、労働条件の正確性や差別的表現のチェックは人事担当者の役割として必ず残しておく必要があります。プロンプトを使い分けながら、事実確認とセットで活用してみてください。
ChatGPTを含めた人事担当者向けAIツールの活用法は、人事担当者におすすめのAIツール10選でも詳しく紹介しています。


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