採用管理システム(ATS)おすすめ6選|福祉・介護法人向けに料金と選び方を比較【2026年】

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結論:介護・福祉法人がATS(採用管理システム)を選ぶときは、機能の多さよりも「パート・多拠点の応募を現場が迷わず管理できるか」と「月額を年間の採用人数で割ったときのコスト」で決めるのが失敗の少ない方法です。

この記事では、国内で知られるATS 6製品を、公式サイトや比較サイトに掲載されている公開情報(2026年10月時点)をもとに整理し、福祉法人の採用担当者の目線で選び方をまとめました。

なお、当サイトでは、ここで紹介するATSを実際に導入して使った経験はありません。製品の紹介は公開情報に基づく調査であり、「福祉法人との相性」は筆者の見立てとして区別して書いています。

この記事を書いた人

社会福祉法人の人事責任者として、約700名規模の法人で採用・労務・組織開発・業務効率化を担当しています。これまで数多くの面接を担当してきました。

ATS(採用管理システム)とは|Excel管理との違い

ATSは、求人媒体からの応募者情報や選考の進み具合を一か所で管理するシステムです。応募者ごとの選考状況、面接日程の調整、メールの送信履歴、不採用・内定の連絡などをまとめて扱えます。

応募者が少ないうちはExcelでも回りますが、拠点や職種が増えると、「誰がどの段階か分からない」「返信が遅れて他の事業所に決まってしまう」といった問題が起きやすくなります。Excel管理の限界は、Excelで応募者管理する限界|ATSに切り替える5つのサインで整理しています。

介護・福祉法人がATSに求める5つの条件

一般的なATSの比較記事は、IT企業やスタートアップを想定したものが多く、福祉法人の事情とはずれることがあります。福祉の現場で特に重視したいのは、次の5点です。

  1. パート・非常勤を含む多数の応募を扱えること:正職員だけでなく、時短・週数日勤務など多様な応募が日常的にあります。
  2. 複数拠点・複数事業所で使えること:拠点ごとに担当者が分かれても、権限を分けて運用できるかを確認します。
  3. 使っている求人媒体との連携:自法人が応募を受けている媒体と連携できるか、連携できない場合の取り込み方法を確認します。
  4. 応募への返信・日程調整のしやすさ:介護の求人は応募から連絡までのスピードが結果を左右しやすいため、返信の自動化やテンプレートがあると助かります。
  5. 現場の担当者が迷わず使える操作性:採用担当が兼務のことも多く、複雑な設定が必要なシステムは定着しにくくなります。

ATSおすすめ6選の比較表(2026年10月時点の公開情報)

料金やプランは変更されることがあります。必ず各社の公式サイトで最新の内容を確認してください。「福祉法人との相性」は、筆者が公開情報をもとにつけた見立てで、導入経験に基づく評価ではありません。

製品 特徴(公開情報) 料金・無料枠 福祉法人との相性(見立て)
ジョブカン採用管理 中途・新卒の採用を一元管理。リファレンスチェックなどのオプションあり 月8,500円〜、30日間の無料お試し(公式サイト) 小〜中規模で、まずコストを抑えて試したい法人向き
ハーモス採用(HRMOS採用) 新卒・中途に対応。「ビズリーチの知見とAI」をうたう採用管理システム 公式サイトで確認(資料請求・問い合わせ) 中途採用が多く、データ分析やスカウトまで広げたい法人向き
sonar ATS 「高いカスタマイズ性で大量の応募を効率化」とされる。HRMOSシリーズのラインアップ。2024年9月に導入実績2,000社と発表 公式サイトで確認(資料請求・問い合わせ) 応募数が多く、選考フローが複雑な大規模法人向き
HERP Hire 採用規模が大きくない企業向けのフリープランあり。連携サービスはIT・Web、スタートアップ向けの色が濃い フリープランあり(応募数などの上限あり)。有料は公式で確認 連携先の面で福祉法人には合いにくい可能性。無料で試す程度
JobSuite CAREER 中途採用向けのATS(提供:NSDデジタルソリューションズ)。多数の求人媒体と連携 比較サイトの掲載では標準プラン月5万円〜、ライトプラン月2万円〜(初期費用あり、最低利用期間あり) 中途の応募が多い中規模法人向き
採用一括かんりくん 中小企業向けとされる採用管理システム 比較サイトの掲載では月2万円台〜のプラン構成(公式で要確認) コストを抑えたい中小規模の法人向き

※ジョブカン採用管理・ハーモス採用・sonar ATS・HERP Hireは各社公式サイトの掲載内容、JobSuite CAREERと採用一括かんりくんの料金は比較サイトの掲載内容をもとにしています。

以前の記事では「ジンジャー ATS」を紹介していましたが、ジンジャー(jinjer)の公式の製品一覧に採用管理システムは確認できなかったため、本記事では紹介から外しました。また、JobSuite CAREERは新卒採用に特化したものではなく、中途採用向けのシステムです。

ATSの費用の考え方|「1名あたり」で見る

月額だけを見ると高く感じても、年間の採用人数で割ると見え方が変わります。目安として、次の式で1名あたりのシステム費用を出してみましょう。

1名あたりのATS費用 =(月額 × 12か月 + 初期費用)÷ 年間の採用人数

たとえば、月額2万円、初期費用なし、年間の採用人数が10名の場合は、2万円 × 12か月 ÷ 10名 = 2.4万円です(運用にかかる担当者の時間などは含みません)。人材紹介会社の紹介手数料は、成功報酬で採用した人の年収に連動するのが一般的なので、採用人数が多い法人ほど、ATSで自社の求人媒体からの応募を効率よくさばくメリットが大きくなります。

逆に、年間の採用人数が数名で、応募の管理に困っていない場合は、無料プランや低価格のプランで十分なこともあります。

福祉法人がATSを選ぶ手順|7ステップ

  1. 現状の課題を書き出す:返信が遅れる、応募者の情報が散らばっている、面接日程の調整に時間がかかるなど。
  2. 年間の応募数・採用人数・拠点数を数字で把握する:必要なプランの目安がここで決まります。
  3. 使っている求人媒体を一覧にする:連携の可否を確認する材料になります。
  4. 必須条件と希望条件に分ける:次の評価表を使って整理します。
  5. 2〜3製品に絞って資料請求・デモを受ける。
  6. 無料トライアルで、現場の担当者に実際に触ってもらう:決裁者だけで決めると、現場に定着しません。
  7. 3か月程度の運用ルールを決めて導入する:入力担当、返信のルール、見直しの時期を決めておきます。

比較に使える評価表の例

評価項目 重要度(例) 確認のしかた
使っている求人媒体との連携 高 公式サイトの連携媒体一覧、営業担当への質問
パート・多拠点の運用(権限設定など) 高 デモで拠点ごとの権限設定を確認
返信・日程調整のしやすさ 高 テンプレートや自動返信の有無を確認
操作性(現場の担当者が迷わないか) 高 無料トライアルで現場担当者が操作
月額・初期費用・最低利用期間 中 見積書で総額を確認
サポート体制(導入支援、問い合わせ方法) 中 サポート内容と対応時間を確認
セキュリティ(認証取得、権限管理) 中 ISO27001などの認証、データの保管場所
データ分析・レポート機能 低〜中 必要な指標が出せるかをデモで確認

応募者の個人情報を扱うため、セキュリティも欠かせません。たとえばsonar ATSは、公式サイトでISO/IEC 27001・27017・27701の認証を取得していると案内しています。他の製品も、認証の有無や運用ルールを確認しましょう。

導入で失敗しやすいパターン

  • 機能が多すぎて使われない:多機能なシステムを入れても、現場が使いこなせずExcelに戻ってしまうケースがあります。
  • 入力の担当者が決まっていない:応募者情報を誰がいつ入力するかを決めておかないと、情報が更新されません。
  • 担当者の異動・退職で運用が止まる:運用ルールを文書にしておくと、引き継ぎがスムーズです。

導入の失敗例は、ATS導入で失敗する5つの原因でも詳しく解説しています。ATSで応募を集める前に、そもそも採用の進め方を見直したい場合は、ATS選びで採用難を突破する方法もご覧ください。

ATSで応募者管理を効率化するのとあわせて、応募を集める掲載先の見直しも検討してみてください。

求人の掲載先を比較するときの選択肢の一つとして、求人広告サービスの情報を紹介します。掲載料金や条件は変わるため、必ず公式サイトで最新の内容を確認してください。

資料・機能を確認する(求人広告ドットコム)

よくある質問

Q1. Excelでの管理でも十分ですか?

応募数が少なく、担当者が1人で全体を把握できているうちは十分なこともあります。複数の拠点や担当者で情報を共有する場面が増えたら、ATSの導入を検討するタイミングです。

Q2. 無料プランだけで運用できますか?

フリープランがある製品もありますが、応募数や機能に上限があります。利用できる範囲が自法人の運用に合うかを、事前に確認してください。

Q3. 応募者の個人情報は大丈夫ですか?

個人情報の取り扱いは、システムの仕組みだけでなく、社内の運用ルールも重要です。閲覧権限、保管期間、退職・不採用後の削除ルールを決めておきましょう。

Q4. どのくらいの期間で導入できますか?

製品や設定内容によって異なります。契約前に、導入までの期間と必要な準備を営業担当に確認してください。

まとめ

  • 福祉法人のATS選びは、パート・多拠点の応募を現場が迷わず管理できるかを最優先にする
  • 費用は「(月額 × 12 + 初期費用)÷ 年間の採用人数」で1名あたりに換算して比べる
  • 2〜3製品に絞り、無料トライアルで現場の担当者に触ってもらってから決める
  • 料金やプランは変わるため、必ず各社の公式サイトで最新情報を確認する

参考にした公式情報

※本記事は執筆者の実体験に基づくレビューではなく、2026年10月時点の公開情報の調査に基づく比較記事です。各製品の料金・機能は変更される場合があるため、必ず公式サイトでご確認ください。

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