介護職の夜勤がつらいときの対処法|採用担当者が教える負担の減らし方と日勤のみの働き方

職場の悩み

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この記事の結論

  • 夜勤がつらいのは、あなたが弱いからではありません。生活リズムが崩れることで、体にも心にも負担がかかる働き方だからです。
  • まずは「睡眠・食事・明けの過ごし方」を整え、それでもつらいときは夜勤回数の相談や、日勤中心の働き方への切り替えを考えましょう。
  • 育児や家族の介護、妊娠中などには、法律で深夜業を制限してもらえる仕組みもあります。一人で我慢し続けないことが大切です。

この記事を書いた人
社会福祉法人の人事責任者として、約700名規模の法人で採用・労務・組織開発・業務効率化を担当しています。これまで数多くの面接を担当してきました。

介護職の夜勤がつらいと感じる主な理由

夜勤のつらさは人によって違いますが、よく挙がるのは次のような理由です。

  • 生活リズムが崩れる:夜に働き昼に眠るため、睡眠が浅くなったり、休日も疲れが抜けなかったりします。
  • 少人数で対応する緊張感:夜間は日中より職員が少ない配置が一般的で、急変や転倒、ナースコールが重なると一人で判断する場面が増えます。
  • 拘束時間が長い:施設によっては16時間前後の「2交代制」の夜勤があり、体力的な負担が大きくなります。
  • 家族や友人と時間が合わない:子育てや家庭の予定と両立しにくく、孤立感につながることもあります。

「夜勤がつらい」という気持ちには、体の疲れと心の疲れが混ざっていることが多いです。どちらが大きいのかを分けて考えると、次の打ち手が見えやすくなります。

まず試したい、夜勤の負担を軽くするセルフケア

1. 夜勤明けの睡眠を「短く・暗く・決まった時間」に

明けで長時間眠ると、その日の夜に眠れず、リズムがさらに崩れがちです。遮光カーテンやアイマスクで部屋を暗くし、明けの仮眠は時間を決めて取る、夜はいつもの時間に寝る、といった工夫が役立つと言われています。

2. 夜勤中の食事は「軽く・こまめに」

夜中に重い食事をとると胃腸に負担がかかりやすくなります。消化の良いものを少量ずつとり、カフェインは仮眠や帰宅後の睡眠の妨げにならない時間までにとどめるのがおすすめです。

3. 休憩・仮眠を「取れているか」を確認する

労働基準法では、労働時間が8時間を超える場合は少なくとも1時間の休憩を与えることが定められています。夜勤中も休憩は本来取るべき時間です。忙しさから休憩が取れない状態が続いているなら、それは個人の頑張りではなく職場の体制の問題です。上司に相談してよい内容です。

4. 健康診断の結果を気にかける

深夜業(22時〜翌5時)を含む業務に常時従事する人について、事業者は配置替えの際と6か月以内ごとに1回、定期的に健康診断を行うことが労働安全衛生規則で定められています。結果に気になる点があれば放置せず、産業医や保健師、かかりつけ医に相談しましょう。

疲れがたまって「何もやる気が起きない」「仕事のことを考えると気持ちが沈む」状態が続く場合は、燃え尽きのサインかもしれません。こちらの記事も参考にしてください。
→ 介護職のバーンアウト(燃え尽き症候群)のサインと予防法

知っておきたい、夜勤に関する法律・制度

夜勤の負担を減らすうえで、働く人を守る制度があることを知っておくと相談しやすくなります。代表的なものをまとめます(細かな条件は厚生労働省の公式情報や、勤務先の就業規則でご確認ください)。

制度 内容のポイント
深夜割増賃金 22時〜翌5時に働いた時間には、通常の賃金の25%以上の割増賃金が支払われます(労働基準法)。給与明細で夜勤手当とあわせて確認しましょう。
妊産婦の深夜業の制限 妊娠中・産後1年以内の人が請求した場合、事業者は深夜業をさせることができません(労働基準法)。
育児・介護のための深夜業の制限 小学校入学前の子を育てている人や、要介護状態の家族を介護している人は、一定の条件のもとで請求すれば深夜業を制限してもらえます(育児・介護休業法)。
深夜業従事者の健康診断 深夜業に常時従事する人には、6か月以内ごとに1回の健康診断が行われます(労働安全衛生規則)。

「夜勤を減らしたいけれど、わがままだと思われそう」と遠慮する人は少なくありません。でも、法律で認められた請求であれば、遠慮する必要はありません。

採用担当者から見た「夜勤の相談」のしかた

私は人事として採用に関わる立場ですが、採用側にとって一番困るのは、入職後に「聞いていた勤務と違う」「その回数の夜勤は続けられない」というミスマッチが起きることです。だからこそ、私自身も面接では勤務日数や勤務時間を念押しして確認するようにしています。

この視点から、今の職場で相談するとき・転職するときのコツをお伝えします。

今の職場で相談するとき

  • 「つらい」だけでなく「どうしたいか」を伝える:「月の夜勤を○回までにしたい」「2交代の夜勤を減らしたい」など、具体的な希望を添えると、上司もシフトの調整を検討しやすくなります。
  • 理由は事実ベースで:「明けの日に眠れず体調を崩した」「子どもの預け先が夜は確保できない」など、事実を伝えると話が前に進みやすくなります。
  • 期間を区切る提案も有効:「半年だけ回数を減らしてほしい」など、期間を区切ると職場側も受け入れやすい場合があります。

転職するとき

  • 夜勤の有無・回数・形態(2交代か3交代か)を必ず確認する:求人票の「夜勤あり」だけでは実態がわかりません。面接で月の平均回数や、夜勤時の配置人数を聞いておきましょう。
  • 希望は面接の場で正直に伝える:「日勤のみ希望」「夜勤は月○回まで」などは、遠慮せず面接で伝えてかまいません。合わない職場に入ってしまうより、最初にすり合わせるほうがお互いのためです。
  • 内定後は労働条件通知書で確認する:口頭で聞いた条件が書面と一致しているか、必ず確認しましょう。
    → 介護職の内定後に必ず確認すべき労働条件|人事が教えるチェックポイント

夜勤のない介護の働き方

介護の仕事は夜勤がつきものと思われがちですが、夜勤のない職場も多くあります。

  • デイサービス(通所介護):利用者が日中に通う施設のため、基本的に日勤のみです。送迎業務がある場合もあります。
  • 訪問介護:日中の訪問が中心です。事業所によっては早朝・夜間の訪問もあるため、勤務時間帯を確認しましょう。
  • 入所施設の日勤専従:特別養護老人ホームなどでも、日勤のみの正職員・パート枠を設けているところがあります。
  • パート・短時間勤務:週3日・日中のみなど、生活に合わせた働き方を選べる求人もあります。

なお、デイサービスの日勤のみの働き方は、子育て中の方にも選ばれやすい働き方です。両立を考えている方は、こちらの記事も参考にしてください。
→ 産休・育休をとりやすい介護の仕事の探し方|面接で確認すべきポイント

注意点・デメリットも知っておきましょう

夜勤を減らす・なくす選択には、良い面だけでなく次のような点もあります。

  • 収入が下がる可能性がある:夜勤手当や深夜割増がなくなる分、月の手取りが減ることが多いです。生活に必要な金額を先に計算しておきましょう。
  • 職場によっては夜勤が前提:入所施設では、正職員に夜勤を求める職場も少なくありません。日勤のみを希望すると、選べる求人が限られる場合があります。
  • 日勤には日勤の忙しさがある:デイサービスでは入浴介助やレクリエーション、送迎などが日中に集中します。「夜勤がない=楽」とは限りません。
  • すぐに辞める前に:つらさの原因が夜勤そのものなのか、人間関係や職場の体制なのかで、とるべき行動は変わります。迷っているときは、こちらの記事で判断の手順を整理してみてください。
    → 介護職を「辞めたい」と思ったときに考えるべきこと

体調に不安がある場合は、働き方を考える前に、まず医療機関に相談することを優先してください。

まとめ

  • 夜勤のつらさは、生活リズムの乱れや少人数対応の緊張感など、働き方そのものから来るものです。自分を責める必要はありません。
  • まずは睡眠・食事・休憩の取り方を見直し、健康診断の結果にも気を配りましょう。
  • 育児・介護・妊娠中などには、深夜業を制限してもらえる制度があります。
  • 職場に相談するときは「どうしたいか」を具体的に。転職するときは夜勤の回数・形態を面接で確認し、希望は正直に伝えましょう。
  • 夜勤を減らすと収入が下がる可能性もあるため、生活とのバランスを考えて選ぶことが大切です。

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