結論から言うと、すでに介護現場で働いている方は「実務経験ルート」が最も現実的です。実務経験3年に加えて実務者研修の修了が必要ですが、働きながら資格取得を目指せます。
この記事を書いた人
社会福祉法人の人事責任者として、約700名規模の法人で採用・労務・組織開発・業務効率化を担当しています。職員のキャリアアップ相談にも数多く対応してきました。
介護福祉士とは
介護福祉士は、介護に関する唯一の国家資格です。資格がなくても介護の仕事に就くことはできますが、介護福祉士を取得することで、給与面や任される業務の幅が広がる傾向があります。
介護福祉士になる4つのルート
1. 実務経験ルート
すでに介護の仕事に就いている方が選ぶ、最も一般的なルートです。以下の条件を満たす必要があります。
- 実務経験3年以上(従業期間1,095日以上、かつ実際に介護等の業務に従事した日数が540日以上)
- 実務者研修(450時間)の修了
- 介護福祉士国家試験(筆記)に合格
実務者研修は2016年度の試験から義務化された研修で、働きながら通信講座+スクーリングで受講できるスクールが多くあります。
2. 養成施設ルート
国が指定した専門学校や大学などの養成施設を卒業することで、介護福祉士国家試験の受験資格が得られるルートです(※養成施設卒業後の国家試験受験については、経過措置の内容が年度によって変わることがあるため、最新情報は厚生労働省や日本介護福祉士養成施設協会の公式情報でご確認ください)。
3. 福祉系高校ルート
福祉系高校を卒業することで受験資格が得られるルートです。在学中に特定の講習を受けていると、実技試験が免除される場合があります。
4. EPA(経済連携協定)ルート
インドネシア・フィリピン・ベトナムなど、経済連携協定に基づき来日した外国籍の方を対象としたルートです。
実務経験ルートで気をつけたいポイント
- 実務経験証明書の準備:在籍していた(している)事業所に発行してもらう必要があります。退職後に取得しようとすると手続きに時間がかかることがあるため、早めに準備しておくと安心です。
- 実務者研修の受講期間:スクールによって異なりますが、数ヶ月〜半年程度かかることが一般的です。働きながら受講する場合は、勤務先の理解とスケジュール調整が必要です。
- 試験制度は変更されることがある:試験の実施方法や合格基準は年度によって変更される場合があります。受験を検討する際は、必ず公益財団法人社会福祉振興・試験センターの公式サイトで最新情報を確認してください。
資格取得は職場選びにも直結する
実務者研修の受講費用を法人が負担してくれる、資格取得後に手当がつくなど、資格取得支援の手厚さは法人によって差があります。転職を考えている場合は、面接の際に資格取得支援制度について確認しておくことをおすすめします。
まとめ
すでに介護現場で働いている方は、実務経験ルートで資格取得を目指すのが最も現実的です。実務者研修の受講や実務経験証明書の準備など、早めに動き出すことが大切です。制度の詳細は年度によって変更されることがあるため、最新情報は必ず公的機関の公式サイトでご確認ください。


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